ニューハーフの苦悩を知る
ニューハーフという言葉の歴史は意外と浅いのです。もちろんこういった感情を持った人はたくさんいました。それまではレディーボーイとかミスターレディーなどと呼ばれていました。でもこのころは全然そういった人の存在がはっきりしていませんでした。この時代にはやはりそういった人たちのことを、変人扱いしていましたので表の舞台で堂々と生活することはできませんでした。現在ではテレビで見ない日がないというほどたくさんの“変人”が出演しています。テレビコマーシャルにだって出ているほどです。
ニューハーフはどんどん表の世界に出ることができるようになりました。これもまた、昔苦労した人たちがそれでも表の道を歩きたいと思う強い気持ちがあったからでしょう。
事件発生からの変化
とある事件のことを紹介しましょう。昔アメリカにあったゲイタウン、日本で言うところの新宿二丁目といったところですね。そこにはいろんな同性愛者が夜な夜な集まり新しい出会いを探したり、いろんな会話をしたりして楽しむ町でした。それがどうしても許せない人たちがいたのでしょう。そこにたくさんの警察がおしよせて殴るけるの暴行・・・これはあからさまなるいやがらせのようなもの。
だって彼らは同性愛者同士が集まって楽しくお酒を飲んで楽しい時間をすごしていただけなんですから・・・なにも警察に言われるようなことをしていないんですよね。しかし過去にもこういった事件はたくさんあったようです。
ここで事件が起きたというのは、これまでになんどもこのような事態が発生しても実は彼らは反論せずに生きてきました。それはニューハーフとして生きていること、ゲイとして男性を性の対象としていることが一般的ではないことを十分に自覚していたからです。
しかしこのときに彼らは初めて猛反発して警察と戦ったんだそうです。しかしながら当然それらの行為は公務執行妨害として現行犯になるのです。しかし、この事件があったことでニューハーフやゲイの存在はいろんな人に知られる様な大きな事件になっているので、この世界で生きている人でそのことを知らない人はいないくらい有名な事件です。
ニューハーフとして生きていること、同性愛者として生きていること、そしてこれらを差別しようとしている人の戦いって今もまだ続いているのです。ここでお伝えしたかったのはニューハーフはあんなにも明るくて天真爛漫な風貌でテレビに出ていますがそれにはやはりいろんな苦悩があるからこその明るさであり、単なるニューハーフとして生きているわけではないんだということです。